【映像配信】朗読「神尾晋一郎が読む「私の文学漂流」「少女架刑」」

  • 掲載日2025年10月17日
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朗読「神尾晋一郎が読む「私の文学漂流」「少女架刑」」をYouTube荒川区公式チャンネルでご覧いただけます

神尾氏朗読
神尾氏朗読
 

動画はこちらからご覧ください→YouTube荒川区公式チャンネル
【配信期間】令和8年1月5日まで。

令和7年9月28日(日)、神尾晋一郎氏(声優)をお招きし、朗読のイベントを開催しました。
イベントでは、令和7年度企画展「吉村昭と「文学者」」(会期:令和7年8月9日~10月3日)と関わりの深い2作品を朗読いただきました。
そして、朗読後にはトークとして感想等を伺いました。
1作品目の「少女架刑」(※注1)は、亡くなった少女の視点で、自身が解剖されていく様子を描いた短篇小説です。
また、2作品目の「私の文学漂流」(※注2)は、現在の荒川区東日暮里に生まれた吉村昭が、結核に苦しみながら読書に熱中した少年時代を経て、その後小説家を目指した軌跡を描いた自伝的随筆です。その中から同人雑誌「文学者」や「Z」が登場する「第四章 同人雑誌と質店」を朗読いただきました。
神尾氏は、登場人物を巧みに演じ分けられ、会場の皆さまは作品の世界へ引き込まれていらっしゃいました。
また「私の文学漂流」も、まるで同人雑誌に作品を発表している頃の吉村氏が語っているかのように朗読いただきました。
朗読後のトークでは、作品の感想や、吉村作品の魅力、読書についてや、今後演じてみたい役柄などを伺いました。
吉村氏の小説家として身を立てるまでのことに触れられ、神尾氏が声優さんになるまでに通じるとのお話もいただきました。
一つ一つの質問に丁寧にお答えいただき、荒川区のお話もしていただき、会場は終始、和やかな雰囲気でした。
※注1<朗読作品>吉村昭『少女架刑-吉村昭自選初期短篇集』(‎平成30年 中公文庫)より。
※注2<朗読作品>吉村昭『私の文学漂流』(平成7年 新潮文庫)より。